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ようこそ。ろーらいと申します。気になる日々のあれこれを綴ってみました。    今はお芝居に夢中。


by rollei-88
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『禿禿祭』を観る 世田谷パブリックシアター

【2007年1月18日 マチネ 1階A列下手ブロックでの観劇】

『禿禿祭』を観に行って参りました。即日完売となったこの公演。平日マチネにも関わらず、立ち見のお客さんもいる盛況振りには驚かされました。
『祭』は休憩を挿んで1部と2部で構成され、1部では岸田國士さんの戯曲『命を弄ぶ男ふたり』の上演を。2部ではゲストを招いてのトーク+素敵演出で観客を楽しませてくれました。
以下ネタバレしています。




【第1部:岸田國士作/命を弄ぶ男ふたり】

<ストーリー>
すっかり陽の落ちた高架線沿いの土手の遊歩道。何やら思い詰めた表情の一人の男(八嶋智人)がベンチに腰掛けていました。
訳ありげの男は、どうやら電車に飛び込んで自殺を図ろうと目論んでいる様ですが、今ひとつ踏ん切りがつかない様子。
そんな彼の目の前に、顔と両手に繃帯を巻いた尋常でない風体の男(高橋克美)が現れます。この男も自らの命を絶つべく、この場所に足を運んだのでした。
二人は互いの「自死を決意した理由」を知るに至るのですが・・。

身勝手な男二人の、哀しくも馬鹿馬鹿しい一夜の駆け引きをコミカルに描いた、大変面白いお芝居でした。パブリックシアターの舞台が不思議と小さく感じられたのは、今勢いに乗っている、まさに旬の役者二人が醸し出すパワーの為せる技なのでしょうか。
芝居もさることながら、美術がとても素敵でした。電車が迫ってくるその臨場感などは迫力満点。ケラさんらしい、おもしろな演出もなかなか。

【第2部:ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏を迎えてのトーク『ナンセンスという方法』】

まさかハゲチビコンビがゴンドラに乗って降りて来て、歌謡ショーを繰り広げるとは思ってもみませんでしたよ(爆)。
前日に飲んだ黒霧島が抜けきらないと言う(^^;) 高橋氏の、段取りおかまいなしの奔放トークと、それを更なる笑いに転換する八嶋氏の絶妙なつっこみに終始笑わせて頂きました。それ以上に可笑しかったのは、2部でハゲチビコンビが演じるエチュードの散々な出来に、真顔で困惑しているケラ氏の姿でしたが。
この日はWOWOWのカメラが入っておりました。初日にも撮影があった様ですが、古田新太氏による、あまりな業界赤裸々トークにWOWOWサイドから『こんなの放送できません!』とダメだしがあった模様(笑)。ケラさんの回も可笑しかったけれど、総じてグダグダな感じだったからなあ。放送はこの日のソワレ鶴瓶師匠でいくのか?どうするWOWOW!
ともあれ、放送は楽しみ楽しみ。村岡希美さんの開演前アナウンスも素敵でしたので、WOWOWさんコチラも是非。

【禿禿祭】演出・構成/ケラリーノ・サンドロヴィッチ
<第1部>
“命を弄ぶ男ふたり”
作/岸田國士
出演/高橋克美(繃帯をした男)・八嶋智人(眼鏡をかけた男)
<第2部>
“ゲストを招いてのトーク”
古田新太(1/16夜):三谷幸喜(1/17夜):ケラリーノ・サンドロヴィッチ(1/18昼):笑福亭鶴瓶(1/18夜):戸田恵子(1/19夜):藤井 隆(1/20昼):清水ミチコ(1/20夜):小泉今日子(1/21夜)
美術/二村周作 照明/小川幾雄 衣装/伊賀大介 音響/水越佳一 ヘアメイク/新井克英 舞台監督/福澤諭志+至福団 プロデューサー/北村明子
禿禿娘/青島 凛・秋山エリサ・荻久保麻衣・黒澤尚子・坂上真倫・佐取こずえ・七海かおる・広瀬愛子・山崎玲子・米津詩穂
全席指定 S席6,500円  A席5,000円
2007年1月16日(火)〜21日(日)まで、世田谷パブリックシアターにて上演。

by rollei-88 | 2007-01-23 22:00 | 観劇